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6月22日、ぷりん山3丁目の動物たちから荷物が届きました。その前から公園などで梅の実を見つけては、香りをかいでいた子どもたち。「すっぱい梅干しの匂いじゃないね」と不思議がったり、「桃みたいな匂いがするし、梅サイダーが甘いからこの梅も甘いんじゃない?」など関心が深まったりしていました。箱の中には手紙と梅、梅ジュースの作り方が入っていました。
手紙を読んでもらい、「やりたい!!」とやる気満々なきりん組、らいおん組の子どもたちです。梅ジュースの作り方を見て梅を洗いました。「おいしい梅ジュースになるためにきれいに洗っておかないとね」と話していました。「次は○○ちゃんの番ね」「こっちに来たら梅が取りやすいよ」など順番を守ったり、友だちに声をかける姿もありました。
作り方の説明を聞きながら梅ジュースを作っていきます。氷砂糖を初めて見た子もいて、冷たいのかな?甘いのかな?など興味津々です。「明日になったらもうできる?」「でもちょっとだけやったら小さい子も飲めないから月曜日まで待った方がいいんじゃない?」など話していました。
毎日びんをふってあげてねという動物たちからの手紙をよく覚えていたようで、「先生、今日はジュース混ぜた?」と毎朝たずねる子もいました。
だんだんと氷砂糖がとけてきて、ジュースが出来上がってきました。「そろそろ飲めるんじゃない?」「おいしくなあれ」と声をかけている子もいました。
3週間ほどが経ち、梅ジュースが完成し、早速梅ジュースカフェを開催することにしました。みんなで椅子をセッティングし、飾り付けや看板の文字を書きました。
「小さい子たちも飲めるようにチケットを配りたい」と前日にチケットを配りにいきました。小さい組の子たちも「はい、どうぞ」とチケットを渡しています。
5歳児がお店屋さんになって配っています。
1歳児りす組さんにも配達しにいきました。「はい、どうぞ」とやりとりしています。りす組の子たちも「おいしーい!!」「すっぱーい」と言いながら全部飲んでいました。「梅ジュース」の名前も覚えていた子もいるようです。
「おいしかったよ、ありがとう」と声をかけてもらい、大満足の子どもたちです。
最後はみんなで乾杯!おいしいね!
保育所では実体験を大切にしています。公園で拾った梅の実をきっかけとしてジュース作りに至るまで、子ども達と一緒に考えたり、体験したりすることでより一層興味が深まりました。本や映像から知るのではなく実際に体験することが子どもの心に響く活動になることを実感しています。