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忍者にちなんだ絵本をきっかけに修行などに興味をもち始めた5歳児の子どもたちの姿から、忍者をテーマにお楽しみ会をすすめることになりました。
「にんじゃしゅぎょうができるところをつくりたい」とダンボール、画用紙、ゴムなど身近な素材を使って、蜘蛛の巣・飛び石・トンネル・手裏剣投げなど様々な動きが楽しめる運動遊びコーナーに加え、忍者の家や壁・手裏剣などを作り始めました。
遊びを試す中で、「もっと難しくしたいな」「蜘蛛の巣に鈴つけよう」と子どもたち同士で相談し、アイデアを出し合う姿がありました。3歳・4歳児も草や石垣を作り、みんなで遊びの準備に参加することでより楽しみな気持ちが膨らみ、お楽しみ会当日を心待ちにしていましたよ。
当日は園庭に設置したやぐらのまわりで『みんなにんじゃ音頭』を踊る予定でしたが暑さが厳しかったため、急遽1階、2階の廊下に分かれ踊りました。
自分たちで色を塗ったお面をつけて準備万端!「にんにんにん♪ににんじゃにん♪」と子どもたちの元気な声が廊下に響き、待ちに待ったお楽しみ会がスタートしました。
忍者ランド・魚釣り・ボーリング・ヨーヨー釣りなどの中から、好きなコーナーをまわってあそびます。
ヨーヨー釣りでは、好きな色のヨーヨーを釣りたくて指先に集中…「やった!つれた!」ととびっきりの笑顔の子どもたちでした。
5歳児は、それぞれのお店の当番をしました。
「いらっしゃいませ~」元気な呼び込みの声が廊下に響きます。「ここから投げるんやで」「簡単な釣り竿もあるで」と年下の友だちにわかるように、優しくルールを伝えたり、スタンプカードにシールを貼ったりしていましたよ。
リズム室には、みんなで作り上げた忍者ランドが広がっています。
くぐる、跳ぶ、投げる、渡る、またぐ、登るなど様々な体の動きを取り入れた修行に、「やった!できた!」「もう一回したい」と何度も挑戦し、のびのびと楽しみながら身体を動かしあそんでいました。
職員室には駄菓子屋さんが開店しました。
「どれにしようかな」「いっぱいあるなあ」とドキドキワクワクの表情の子どもたち!ピンク、黄色、水色の箱の中から一つずつのお菓子と、3種類のカルピスからそれぞれ好きなものを選びました。部屋ではカルピスと一緒に、選んだおやつを広げて「私はこれ選んでん」「お菓子いっしょやなあ」「カルピス、桃のにおいするで」「おいしいなあ」笑顔や笑い声が部屋いっぱいに広がり、特別な時間を友だちと一緒に過ごしていました。
友だちと一緒にアイデアを出し合いながら、身近な素材を使って工夫を凝らし作り出したお店の一つ一つに、子どもたちの楽しみたい思いがたくさんつまっていました。また、優しく教えてくれたり、元気な声でお店の呼び込みをしたりするお兄さんお姉さんの姿に「つぎはわたしたちがお店したいなあ」と期待で胸を高鳴らせていましたよ。
笑顔と歓声に満ち溢れた楽しい一日になりました。