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市内の万葉歌碑紹介

ページID:0002475 更新日:2024年8月16日更新 印刷ページ表示

香芝市内の万葉歌碑紹介

千年を超えて今も残る日本最古の歌集「万葉集」。

静かな山里の風景、森際の農道、小さな小川の流れ、今では珍しくなったのどかな田舎の風景を、香芝の万葉歌碑めぐりで、耳をすませば聞こえてきそうな万葉歌人の息吹を感じてみませんか。
神話の世界とつながっていそうな万葉の時代に歌人たちは何を思っていたのでしょう。
万葉歌人たちの恋の歌や、哀調を感じさせる歌は、香芝を旅して、また、心の旅をして大和の里は、きっとあなたをロマンティストにすることでしょう。

この時代に万葉歌人たちは、何を思い、何を感じていたのでしょうか。その残した歌を眺めているとその思いが伝わってくるような気がします。大和の地が守り続けてきた万葉歌人たちの「思い」が込められた万葉歌碑を紹介いたします。

※万葉歌碑の現代語訳は、奈良県立万葉文化館の公式ホームページ「万葉百科」より引用しています。

巻 - 歌番号:1 - 20

あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る
作者 額田王
所在地 香芝市下田西 総合体育館駐車場横
現代語訳 あかね色をおびる、紫草の野を行き、その禁じられた野を行きながら、野の番人は見るのではないでしょうか。あなたが袖をお振りになるのを。

巻1-20額田王

巻 - 歌番号:1 - 21

紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に我恋ひめやも
作者 天武天皇
所在地 香芝市下田西 総合体育館駐車場横
現代語訳 紫草のように美しいあなたを憎いと思うのであれば、人妻なのにどうして恋しく思うことがあろうか。

巻1-21天武天皇

巻 - 歌番号:2 -107

あしひきの山のしづくに妹待つと我立ち濡れぬ山のしづくに
作者 大津皇子
所在地 香芝市下田西 中央公民館
現代語訳 あしひきの山の雫に、あなたを待ってわたしは立ちつづけて濡れたことだ。山の雫に。

巻 - 歌番号:2 - 107の画像

巻 - 歌番号:2 -108

我を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを
作者 石川郎女
所在地 香芝市下田西 中央公民館
現代語訳 わたしを待ってあなたがお濡れになったという山の雫に、わたしはなりたいものです。

巻 - 歌番号:2 - 107 の反歌・返歌

巻 - 歌番号:2 - 108の画像

巻 - 歌番号:2 -165

うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟と我が見む
作者 大伯皇女
所在地 香芝市下田西 中央公民館
現代語訳 この世の人である私は、明日からは二上山をわが弟と見ようか。

巻 - 歌番号:2 - 165の画像

巻 - 歌番号:7 -1098

紀道にこそ 妹山ありといへ 玉櫛笥 二上山も 妹こそありけれ
作者 不詳
所在地 祇園荘A公園(旗尾池北側)
現代語訳 紀伊の国に妹山があるというが、大和にも二上山があって彼女を連れているではないか。

 

籏尾池

巻 - 歌番号:7 -1099

片岡の この向つ峰に 椎蒔かば 今年の夏の 陰に並みむか
作者 不詳
所在地

香芝市今泉 志都美神社

現代語訳 片斜面の、この向かいの丘に椎を蒔いたら、若木の影を今年の夏の蔭に見立てられようか。

巻 - 歌番号:7 - 1099の画像

 

巻 - 歌番号:10 -2185

大坂を我が越え来れば二上にもみち葉流るしぐれ降りつつ
作者 不詳
所在地

香芝市穴虫峠 国道165号沿い

香芝市逢坂三丁目 逢坂公民館

現代語訳 大坂を私が越えて来ると、二上山では川に黄葉が流れてゆく。時雨が間断もなく。

写真は穴虫峠にある万葉歌碑

巻 - 歌番号:10 - 2185(1)​​