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健康長寿を目指して
高齢期の健康づくり
人生100年時代を迎え、本市の高齢化率は全国平均を下回っているものの、高齢化の波は着実に押し寄せています。高齢者、その中でも特に後期高齢者の健康課題は、複数疾患の合併のみならず、加齢に伴う諸臓器の機能低下を基盤としたフレイル※1やサルコペニア※2、認知症等の進行により個人差が大きくなり、多病・多剤処方の状態に陥るなど、健康上の不安が大きくなります。こうした不安を取り除き、住み慣れた地域で社会とのつながりが途切れることなく、自らが自分の健康に興味を持ち、一人ひとりがいつまでも元気に過ごせるよう、健康衛生課、介護福祉課(地域包括支援センター・社会福祉協議会)、国保医療課や関係団体が連携し、フレイル予防と病気の重症化予防「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」に取り組んでいます。
参考資料(出典:厚生労働省 「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン第2版」)
※1フレイルとは…加齢に伴い筋力や心身の活力が低下し、健康と要介護の中間にある虚弱な状態のことです。(日本老年医学会提唱)しかし、フレイルは早めに気づき対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。
出典:厚生労働省…「食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業」普及啓発ツール
パンフレット「食べて元気にフレイル予防」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089299_00002.html<外部リンク>
※2サルコペニアとは…加齢や疾患により筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態のことを指します。
高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施について~本市での取り組み内容~
本市では、フレイル予防に向けて保健事業と介護予防の一体的な実施について、令和3年度より健康衛生課(令和7年1月1日に保健センターから課名変更しました)、国保医療課、介護福祉課(地域包括支援センター・社会福祉協議会)や関係団体が連携し事業を展開しています。
1)高齢者のかたへの個別支援(ハイリスクアプローチ)
健康課題のあるかたへの個別相談・保健指導を行います。また、健康状態が把握できていないかたへのアウトリーチ支援を行います。
1)栄養改善事業(低栄養・生活習慣病重症化予防)
2)口腔機能低下予防事業(お口の相談)
3)健康状態の把握事業・健康相談事業
2)通いの場などへの積極的な関与(ポピュレーションアプローチ)
通いの場(いきいき百歳体操、老人会・老人クラブ、サロン等)などに出向き、フレイル予防等の講話や個別相談を実施し、フレイル予防に向けた普及啓発を行います。
1)運動教室
2)栄養教室
3)歯科教室
Stop!!フレイル健康講座 [PDFファイル/690KB]
健康長寿を目指して、フレイル予防に取り組みましょう。
フレイルを予防するためにも、まずはご自身の心身の状態を知りましょう。早めに気づいて、取り組みを行うことで、フレイルの進行を防ぎ、健康な状態に戻ることができます。
〇フレイル予防には、「栄養(食事・口腔機能)」「運動(身体活動)」「社会参加」の3つの柱があります。複数の柱に取り組むことで、よりフレイル予防に効果があります。
何か始めたいと思ったら…ぜひ、高齢者の健康づくり事業にご参加ください。
1)個別支援をご希望の場合:健康衛生課(Tel77-3965)
2)通いの場(いきいき百歳体操、老人会、サロンなど)での講座をご希望の場合:介護福祉課(中央地域包括支援センター係)(Tel79-0802)