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二上山博物館の展示
常設展のご案内
1.二上山と3つの石とは
二上山の誕生
今から千数百万年前、二上山地域では活発な火山活動が繰り広げられていました。噴火は断続的に続いていましたが、およそ1,000万年前ごろに終息しています。二上山と周辺の地質は、溶岩や火砕流(かさいりゅう)堆積物などで形成され、火山としての様相を呈していますが、噴火した当時の姿をとどめているわけではありません。火山活動が終わったあと、この地域は地殻変動をうけ、長い年月をかけて序々に火山噴出物が風化・浸食によって削られました。そのため、二上山は特徴ある2つの峯をもつ山になったと考えられています。
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サヌカイトとは
二上山の北麓から西麓にかけて、数万年前の後期旧石器時代から2千年前の弥生時代まで、サヌカイト製石器の原産地遺跡群が存在することは、奈良県立橿原考古学研究所の二上山総合調査(1956~57年)、そして1974年に同志社大学旧石器文化談話会の継続的分布調査の成果『ふたがみ』が刊行されて以降、その重要性が一躍全国的に知られるようになりました。
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凝灰岩(ぎょうかいがん)とは
凝灰岩は、火山噴出物が地上や水中に堆積してできた岩石です。県指定天然記念物「どんづる峯」は、二上山の火砕流堆積物が水の影響で形成された地質・地形として知られています。
金剛砂(こんごうしゃ)とは
金剛砂(ザクロ石)は1月の誕生石であるガーネットのことで、中部ドンズルボー層の石切場火山岩などに含まれており、それが長い年月を経て風化流出し、低地に堆積したものです。
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2.常設展ご案内
全国初 旧石器文化を紹介する石の博物館
二上山と3つの石 よみがえる旧石器時代
二上山が生み出した3つの石は、旧石器時代から現代まで、人びとの暮らしの中で深いかかわりをもってきました。二上山博物館はこの3つの石を中心に、二上山の歴史的風土と自然の特徴を親しみやすく、視覚にうったえた博物館です。
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3.館蔵品紹介 見どころ、ここがポイント
二上山博物館の展示収蔵資料についてご紹介します。
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4.展示解説シート
館内で無料配布しているパンフレットと展示解説シートです。解説シートは、展覧会図録の補助として、また図録を刊行しない場合の展示解説として発行しています。
5.常設展示目録
常設展「二上山と3つの石~よみがえる旧石器時代~」の展示構成と展示リストです。一部の資料につきましては随時展示替えしています。
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